横山信義「烈日(上・下)」
中央公論新社Cノベルスの新刊。
仮想戦記ものを買ったのは年単位振りかも知れない。
とりあえず上巻まで読了。
ミッドウェイ海戦における小さなミスの積み重ねやら
初戦における好調による奢りやら色々言われるミッドウェイで
もし小さな要素のズレが積み重なって展開が変わっていたら、という話。
とりあえず未だに跋扈する
「トンデモ兵器で大勝利!」だの
「な、なんか山本さんに三国志な英雄の霊が降りてますYO!」とか
「うわタイムスリップした自衛隊TSUEEEEE!」なんてことは絶対やらない
稀少な作家さんでデビュー以来数作以外きちんと追っているあたり飽きっぽい自分としては珍しい。
(最初のシリーズ買ったのが大学受験中だった)
つーか大概長編は日本が結局史実と同じ日に負けて終わったり
勝ち組側だけど散々苦戦の挙げ句経済・技術的にアメリカに実質隷属だったりと
実に爽快なまでにしょっぱい終わり方をするステキに現実的な作品ばっかりなので
「大日本帝国大勝利!輝く明日へレディゴー!」な展開を期待する向きには
絶対読ませられなちう感じな。
そういやトンデモ系で一時期時の人だった志茂田影樹とか霧島那智とか元気でやっているんだろか。
あと、途中から宗教がかった展開になってどうしようか感満載になった荒巻義雄とか。
今なら時効かも知れないけど紺碧7巻あたりをあさると私の名前が見つかるのは一生の秘密かもしれない。
…そういえばゲームセンターあらしのすがやみつる氏が一時「菅谷充」名義で戦記小説書いていたけど
あれは売れてたんだろうか。
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