富士見系ラノベ11月分
11月の富士見ファンタジア文庫読了分まとめメモ。
先日買った「僕らA.I.」含めると結局富士見ミステリとファンタジアの「にゅう(New)っとグランプリ」関連作品4冊も買っていた。
・青く澄んでいく、この恋も未来も 1stソーサレス/高瀬ユウヤ
僕らA.I.よりよほど家族愛でミステリアス・ラブストーリーな気がする一夏の恋物語+SF。
今月買った富士見系では一押し。話の構造は至極シンプルなので後は好みに合えばといった感じが。
グランプリの主目的である人気作品を多方面展開というのには向かなさそうというかして欲しくはないのが困りものですが。きれいにまとまっているので。
・烙印よ、刃に囁け。SCAR/EDGE~/三田誠
魂の存在が解明された未来で、個人認証から何からが魂からかたどられた「烙印」によって管理されている世界で、心の傷を媒介に魂から超常的な力が引き出せる少年と、昔、航空機事故で家族を亡くした少女がボーイミーツガールなお話。主人公である少女が非常にまっすぐで、後ろ向きな連中をぐいぐいひっぱってくのは非常によいです。
「青く~」に比べれば続けやすそうですが、無理に続けてもらってもただのバトルものに陥りそう。
・ハーフダラーを探して/水城正太郎
親の遺産の家(都営住宅だけど)をアレげな非常識都知事にぶんだくられた少女が詐欺師と組んで一泡ふかす話。
グランプリの中ではどう連載や続刊を作っても展開して行けそうな潰しのきく作品。
一歩間違うとBLになりかねない勢いの設定があるものの割とキャラも立っていてよろしいかと。
都知事の「ひょーほっほっほ! 目的のために手段を選ばず! 手段のために手間を惜しまず!それこそが革命精神!尊敬する人はチェ・ゲバラ!この伊藤崎樹里杏、金のためなら命も削る覚悟でしてよ!ただし他人の命を!」
は素敵です。誰だ当選させたの。
今回、ノミネート作品は帯に推薦文が個別で書かれてるんですが、その推薦文書いている人が好きそうだねぇってのは良く分かるので推薦文書いてる人が好きなら大丈夫なんだろうと思う。
例えば、「僕らA.I./川上亮」を星野亮(ザ・サードの人)が薦めているのも読み終われば「あーこの人好きそうだねぇ」と納得いく感じでした。
ちなみに今回買った分においては、
「青く澄んでいく~」がよしづきくみち(魔法遣いに大切なこと絵師)、
「烙印よ~」が榊一郎(スクラップド・プリンセス、ストレイト・ジャケット等)、
「ハーフダラー~」が築地俊彦(まぶらほ)。
…いや、黄色い絶叫上げてるだけな「黄昏の刻 しろがねの転校生/吉村夜」の推薦文(by永野護の奥さん)だけは参考にならんかもしれない。
それにしても、職場から徒歩3分で三省堂が出来たお陰で早売りで一分でも速く買いたいものとかでなければ秋葉原まで出向かなくて良くなったのはありがたいことで。
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